わが国の掛売上の商慣習は、江戸元禄期の西暦1700年にはすでに確立されていました。井原西鶴の「世間胸算用」では、大晦日の支払を巡る20の短編が書かれていますが、暉峻康隆氏によれば、大晦日の他「旧七月の盆節季を上半期の支払い日とし、その合間に「中払い」と称し、三月、五月、九月の節句の前日」に支払う慣習があったようです。この帳面による掛け売り・掛け買いの商慣習は現代まで続いておりまして、書面や口頭で締めと支払の日が定められて商談がスタートするのです。  この支払の条件が、常に守られている会社もあれば、まったくルーズな会社もあったりしますが、決算書をみて「売掛金+受取手形」これを売上債権といいます、と月商と比較すれば、貴社の売上債権の残高が正常であるかどうか判断することができます。 ちなみに貴社の決算日の売上債権は月商の何ヶ月分になっているでしょうか。 【計算式】 http://www.muranokaikei.com/images/20100723.gif 分子の売掛金には、消費税が含まれています。分母の売上には、経理方法によって消費税が税込のこともあれば、税抜のこともあります。比較するのですから税込の月商とするのがよいでしょう。 この率は、売上債権回転期間とよばれます。「分析統計」によれば、全産業平均は、1.69ヶ月です。業種別にみますと、建設業53,155社の平均は、1.52ヶ月、卸売業21,376社の平均は2.12ヶ月となっています。製造業が比較的長く、17,784社の平均は2.34ヶ月となっています。 この期間が2.5ヶ月より長いのは感心できません。長いのであれば、不良債権が多くなっているのか、あるいは、粉飾決算をしているのか、どちらかなのです。  社長さんの中には、業界の特殊性を強調する方もいらっしゃいます。つまり業界によっては回収サイトが2.5ヶ月よりも長いのが普通であるという言い分です。残念ながら、金融機関はそれぞれの業界の個別事情を理解しているわけではありませんし、また、そういう会社に限って預金残高が1ヶ月もなく、資金繰りが逼迫していることが多いのです。ですから、売上債権回転期間は、2.5ヶ月以内が正常値であると私は断定します。 ◎ポイント □ 売上債権は月商の2.5ヶ月以内を心がける □ 売上債権回転期間が大きいは、不良債権や架空売上のサイン ┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃※┃メールマガジン解除について ┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃このメールはメルマガに登録された方のメールアドレスにお送りしています。 ┃このメルマガに覚えの無い方は当ホームページへアクセスして頂き、 ┃メールマガジンの解除をお願いします。 ┃トップページから解除が可能です→ http://www.muranokaikei.com/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃---------------------------------------------------------------------- ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃立川税理士法人 村野会計事務所 ┃税理士 村野俊輔 社会保険労務士 鷲見淳 ┃〒190-0023 東京都立川市柴崎町2-4-9村野ビル2F ┃TEL 042-522-8950 FAX 042-522-8951 ┃---------------------------------------------------------------------- ┃ホームページ:http://www.muranokaikei.com/ ┃メールアドレス:muranokaikei@pop06.odn.ne.jp ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━